自分のうつ病のきっかけはパニック障害だったのかもと、退院して2年経った今、思う。

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ちょうど2年前の1月半ば、朝から東京で雪が降った日。

私は精神科の病棟より退院しました。

 

クリスマスもお正月も鉄格子の中なんて、もちろん想像もしてなかった。

今だから近しい人には自虐ネタにしているけれど、実際のそれは本当に言葉では言い表せない苦しい時間でした。

 

outblue69.hatenablog.jp

 

2年経って同じ冬の時期になったからこそ、最近は

『なぜあんなことになってしまったのか、そしてどうやって元の自分にもどれたのか』

と、冷静に考えるようになりました。

 

様々なワードでネット検索し、いろいろな方のブログや本を読むと、パニック障害という病気を深く知り、それがうつ病と深く結びついているんだなぁということがわかってきました。

 

もちろんパニック障害という言葉はずいぶん前から知っていて、周りの方や著名人も患っている病気だという認識もあったんです。

 

そう、2年前の自分がおかしいなって思ったはじめての出来事。

 

術後母に迷惑をかけ、1か月実家で世話になっていたから体調は芳しくないのに「そろそろ自宅に戻るよ」と荷物をまとめて車に乗り、無茶を承知で運転。

 

すると途中でゲリラ豪雨が降ってきて、しかも踏切に引っかかってしまった。

 

ワイパーを全開にし、電車が過ぎるのを待つ。

 

その時、今まで感じたことのない恐怖感と、これが動悸なのかと生まれてはじめて思ったほど心臓がバクバクし、めまいと耳鳴り、これらが全部押し迫ってきて死を意識した。

 

なんとか無事自宅について久しぶりの我が家のはずなのに、息が苦しい。呼吸の仕方を忘れてしまった。そしてつわりのような吐き気も。

 

それから毎日、不眠、息苦しさとのどに何か詰まっている感覚、眠れない、吐き気・・・術前まで健康体だった体が一気に不調が続きやがて気が狂いそうになる。

 

のどに詰まっている感覚は、何度も夫に訴えついに胃カメラをすることに。

「胃は全然きれいです」

普通の人なら大喜びであるが当時の私は何か見つかって欲しかった。だって、毎日毎日詰まっている感覚が消えないんだから!苦しいんだから!

 

2年経ったいま、パニック障害かもしれないというチェックリストを見て唖然とした。

1.動悸がする

2.手のひらに汗をかいたり喉が異常に乾く

3.からだの震え

4.息苦しさを感じる

5.胸の痛みや圧迫感、不快感

6.吐き気や胃の不調

7.めまい・ふらつき・気が遠くなる

8.現実感がなく自分が自分でないような感覚に陥る

9.窒息感、喉のつまり

10.自分をコントロールできず気が狂ってしまいそうな恐怖に襲われる

11.このままでは死んでしまうという恐怖を感じる

12.体の一部がうずいたりしびれたりする

13ほてったり寒気を感じる

 

これら13の質問のうち4つ以上がひんぱんに1か月以上続く場合はパニック障害の疑いが大いにあるという。

 

私は1~11まで当てはまった。

12と13は感じなかった。

 

さらに興味深かったのは、パニック障害をそのままにしておくとうつ病を併発する可能性が高いということと、パニック障害を治療するのも脳内のセロトニンが関係しているから抗うつ剤を使うということ。

 

私も今になって考えてみるとこの状態を約半年間、からだの不調だと思ったりしてきちんとした治療を受けてなかったため、うつ状態になっていったのかもしれない。

 

調べればよかったのに・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日常生活がままならないくらいなので、パソコンやスマホも触れなくなってしまっていたのです。

 

脳内のセロトニンって、本当に大切なものなんだな。

 

最近になってやっとこの本が読めるようになりました。

 

妻の死、うつ病、それから… やまない雨はない (文春文庫)

 

 パニック障害もうつ病も、きちんと治療すれば必ず治ります。

やまない雨はない。ということをいま実感しています。